一 むかし神代(かみよ)のころに、大国主命(おおくにぬしのみこと)の幸魂(さきみたま)、奇魂(くしみたま)の神(かみ)さまとして、この国(くに)へ渡(わた)っておいでになった大物主命(おおものぬしのみこと)は、後(のち)に大和国(やまとのくに)の三輪(みわ)の山におまつられになりました。さて、その山を三輪山(みわやま)というについて、こういうお話(はなし)が伝(つた)わっています。 ある時(と