かみなりのさずけもの
雷のさずけもの

冒頭文

一 むかし、尾張国(おわりのくに)に一人(ひとり)のお百姓(ひゃくしょう)がありました。ある暑(あつ)い夏(なつ)の日にお百姓(ひゃくしょう)は田の水(みず)を見(み)に回(まわ)っていますと、急(きゅう)にそこらが暗(くら)くなって、真(ま)っ黒(くろ)な雲(くも)が出てきました。するうち雲(くも)の中からぴかりぴかり稲妻(いなずま)がはしり出(だ)して、はげしい雷(かみなり)がごろごろ鳴

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の諸国物語
  • 講談社学術文庫、講談社
  • 1983(昭和58)年4月10日