ジーキルはかせとハイドしのかいじけん
ジーキル博士とハイド氏の怪事件

冒頭文

キャサリン・ディ・マットスに         ——————————————— 神が結んだ紲(きずな)は解かぬがよい。わたしたちはやはりあのヒースと風の子でありたい。ふるさと遠く離れていても、おお、あれもまたあなたとわたしのためだ。エニシダが、かの北国(きたぐに)に美しく咲き匂うのは。 戸口の話 弁護士のアッタスン氏は、いかつい顔をした男で、微笑なぞ決して浮かべたことがなかった。話をする時は冷

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • ジーキル博士とハイド氏
  • 新潮文庫、新潮社
  • 1950(昭和25)年11月25日