いこう
遺稿

冒頭文

[#ここから4字下げ、小さい活字] この無題の小説は、泉先生逝去後、机邊の篋底に、夫人の見出されしものにして、いつ頃書かれしものか、これにて完結のものか、はたまた未完結のものか、今はあきらかにする術なきものなり。昭和十四年七月號中央公論掲載の、「縷紅新草」は、先生の生前發表せられし最後のものにして、その完成に盡されし努力は既に疾を内に潜めゐたる先生の肉體をいたむる事深く、其後再び机に對はれし

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 第二十四巻
  • 岩波書店
  • 1940(昭和15)年6月30日