おやこいっしょに
親子いっしょに

冒頭文

子供たちの明るい人生をつくろうと、このごろではいろいろな親と子と教師のための本なども出て来ましたし、美しい外国映画も紹介されます。 しかし現実の毎日の生活のなかで、主婦であり母であるひとの心痛のたねは、どこにあるでしょう。幼い子供から中学生にいたる年配の家の子どもたちとしての少年、少女のなやみは、どういうところにあるでしょう。 いくらかでも自分で働ける若いお母さんたちが託児所の

文字遣い

新字新仮名

初出

「児童福祉新聞」1950(昭和25)年6月15日号

底本

  • 宮本百合子全集 第十五巻
  • 新日本出版社
  • 1980(昭和55)年5月20日