もとめえられるこうふく いまこそふじんのとういつを
求め得られる幸福 今こそ婦人の統一を

冒頭文

今日は世界の婦人が平和と生活の安定のために手をつなぎあって働いていますが、私たち日本の婦人こそもっとも積極的に平和のため闘う立場にあります。なぜなら、こんどの戦争でもっともいためつけられたのは日本の婦人であり、それでいながら、今日でもまだ封建的な立場から解放されきっていないのが私たち日本の婦人ですから。ファシズムの下で戦争にかりたてられ不安のどん底におちいった国の婦人たちが、四年経った今日、イタリ

文字遣い

新字新仮名

初出

「アカハタ・ウィークリー」1949(昭和24)年2月28日号

底本

  • 宮本百合子全集 第十五巻
  • 新日本出版社
  • 1980(昭和55)年5月20日