みらいのちかせんしゃちょう
未来の地下戦車長

冒頭文

かわった手習(てなら)い 岡部(おかべ)一郎という少年があった。 彼は、今年十六歳であった。 彼の家は、あまりゆたかな生活をしていなかった。それで彼は、或(ある)電灯会社につとめて、もっぱら電灯などの故障の修理を、仕事としている。なかなか一生けんめいに働く一郎であった。 彼は、中学校へもあがれなかったが、技術は大好きであった。そのうち、電気工事人の試験をうけて、

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 海野十三全集 第7巻 地球要塞
  • 三一書房
  • 1990(平成2)年4月30日