かわった手習(てなら)い 岡部(おかべ)一郎という少年があった。 彼は、今年十六歳であった。 彼の家は、あまりゆたかな生活をしていなかった。それで彼は、或(ある)電灯会社につとめて、もっぱら電灯などの故障の修理を、仕事としている。なかなか一生けんめいに働く一郎であった。 彼は、中学校へもあがれなかったが、技術は大好きであった。そのうち、電気工事人の試験をうけて、一人前の電気工になろうと