あたらしきだいち
新しき大地

冒頭文

大地は大変旧いものだ。けれども同時に刻々生成をやすめない恒に新鮮なものでもある。 私たちの生活に、社会について自然についていろいろと科学的な成果がゆたかに齎(もた)らされるにつれて、旧き大地の新しさや、そこの上に生じてゆく社会の歴史の様相が極めて複雑であることを理解する。 日本の勤労人員の幾割が農民であろうか。 約四十八パアセントが農業に従っている。 そのう

文字遣い

新字新仮名

初出

不詳

底本

  • 宮本百合子全集 第十四巻
  • 新日本出版社
  • 1979(昭和54)年7月20日