しんねんごうの『ぶんがくひょうろん』そのた
新年号の『文学評論』その他

冒頭文

内外の複雑な関係によってプロレタリア作家が組織を解体してから、ほぼ一ヵ年が経過した。その困難な期間に発刊されたさまざまの文化・文学雑誌は、編輯同人のグループはそれぞれに別個だし、編輯方針の細部でもそれぞれのある独自性を発揮しつつ、たとえば『文学評論』はすでに第二巻に進み、綜合的な文化雑誌『文化集団』はこの一月第三巻第一号までを発行し、各々意義深い功績をあげている。 このことからある人々の

文字遣い

新字新仮名

初出

「文学評論」1935(昭和10)年2月号

底本

  • 宮本百合子全集 第十巻
  • 新日本出版社
  • 1980(昭和55)年12月20日