しのげんり |
| 詩の原理 |
冒頭文
序 本書を書き出してから、自分は寝食を忘れて兼行し、三カ月にして脱稿した。しかしこの思想をまとめる為には、それよりもずっと永い間、殆(ほとん)ど約十年間を要した。健脳な読者の中には、ずっと昔、自分と室生犀星(むろうさいせい)等が結束した詩の雑誌「感情」の予告に於(おい)て、本書の近刊広告が出ていたことを知ってるだろう。実にその頃からして、自分はこの本を書き出したのだ。しかも中途にして思考が蹉跌(
文字遣い
新字新仮名
初出
「詩の原理」第一書房 、1928(昭和3)年12月15日
底本
- 詩の原理
- 新潮文庫、新潮社
- 1954(昭和29)年10月30日