ソヴェト「トラム」
ソヴェト「劇場労働青年」

冒頭文

() 一九三〇年の初夏、レニングラードから「トラム」劇団がモスクワへ興行に来た。その「トラム」劇団と云うのは皆何年か実際職場で働いた経験のあるコムソモール達に依って組織されている劇団だ。初め各々が演劇好きで倶楽部の演劇研究部のメンバーとなり、勉強して祭の日に倶楽部の芝居へ出演したりしていた。ところが段々専門化して来て色んな工場から何人かそういう連中が集まり、コンムーナ(共産制の生活様式)で話すよ

文字遣い

新字新仮名

初出

不詳

底本

  • 宮本百合子全集 第九巻
  • 新日本出版社
  • 1980(昭和55)年9月20日