八月二十七日 朝床(とこ)の中でぐずついていたら、六時になった。何か夢を見たと思って考え出そうとしたが思いつかない。 起きて顔を洗って、にぎり飯を食って、書斎の机に向ったが、一向(いっこう)ものを書く気にもならない。そこで読みかけの本をよんだ。何だかへんな議論が綿々(めんめん)と書いてある。面倒臭くなったから、それもやめにして腹んばいになって、小説を読んだ。土左衛門(どざえもん)になりかかった