うくまぬじゅんさ
奥間巡査

冒頭文

琉球の那覇市の街端れに△△屋敷と云ふ特種(ママ)部落がある。此処の住民は支那人の子孫だが、彼等の多くは、寧ろ全体と云ってもよいが、貧乏で賎業に従事して居る。アタピースグヤーと云って田圃に出て行って、蛙を捕って来て、その皮を剥いで、市場に持って行って売る。蛙は那覇、首里の人々には美味な副食物の一つに数へられて居るのだ。それから、ターイユトウヤー(鮒取)サバツクヤー(草履造)、帽子編(ボーシクマー)…

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 池宮城積宝作品集
  • ニライ社
  • 1988(昭和63)年4月1日