しょくぎょうのくつう
職業の苦痛

冒頭文

理想は女弁護士 幼少の頃、将来(いまに)汝(おまえ)は何に成るの? と能く聞かれたものでした。すると私は男の子の如(よう)に双肩(かた)聳やかして女弁護士! と答えました。それが十四五の時分には激変して、沈鬱な少女になって了(しま)いましたが、今は果たして違わず女弁護士と迄ならずとも、女新聞記者というお転婆者になりました。 最初は、女権拡張論ぐらい唱え出す意気込みがあったかも知れません

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 空にむかひて
  • 武蔵野書房
  • 2001(平成13)年1月21日