あたらしきおっとのあい ろうごくのおっとよりつまへのあいのてがみ |
| 新しき夫の愛 牢獄の夫より妻への愛の手紙 |
冒頭文
山内ゆう子——私は一人の新しい女性を紹介する。見た処彼女はまだほんの初々しい、はにかみがちな少女に過ぎない。だが少し相対して話していると、聡明な実にしっかりした女性であることが解ってくる。 彼女の生まれは九州だそうだが、父が地方長官をしていた関係で、女学校を東北のA市で卒業した。父の没後は、母と一緒に東京の郊外に棲み、女子**に通学していた。卒業後は独自の生活を立てながら、医学の研究を続けてゆ
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 空にむかひて
- 武蔵野書房
- 2001(平成13)年1月21日