あんどうしょうえき
安藤昌益

冒頭文

一 安藤昌益と其著書自然眞營道 今から二百年前、安藤昌益なる人があつて、萬物悉く相對的に成立する事實を根本の理由とし、苟くも絶對性を帶びたる獨尊不易の教法及び政法は皆之を否定し、依て此等の法に由る現在の世の中即ち法世を、自然の道に由る世の中即ち自然世に向はしむるため、其中間道程として民族的農本組織を建設し、此組織を萬國に普及せしむることに由つて、全人類社會の改造を達成せしめようとしたのである

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 狩野亨吉遺文集
  • 岩波書店
  • 1958(昭和33)年11月1日