かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験

冒頭文

一 一席申し上げます、是は寛政十一年に、深川元町(ふかがわもとまち)猿子橋(さるこばし)際(ぎわ)で、巡礼が仇(あた)を討ちましたお話で、年十八になります繊弱(かよわ)い巡礼の娘が、立派な侍を打留(うちと)めまする。その助太刀は左官の才取(さいとり)でございますが、年配のお方にお話の筋を承わりましたのを、そのまゝ綴りました長物語(ながものがたり)でございます。元榊原(さかきばら)様の御家来に

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 圓朝全集 巻の二
  • 近代文芸資料複刻叢書、世界文庫
  • 1963(昭和38)年7月10日