しなじんのだきょうせいとさいぎしん |
| 支那人の妥協性と猜疑心 |
冒頭文
緒言 日本と支那とは、いはゆる唇齒輔車相倚るべき國で、勿論親善の間柄でなければならぬ。兩國の親善を圖る爲には、兩國人が互にその相手の氣質を理會して置く事が、一番必要と思ふ。吾が輩はかかる見地から、歴史的に支那人の氣質を多少研究しかけて居る。茲に掲ぐる支那人の妥協性と猜忌心に關する論文も、實はその研究の一端である。既に六十年以前に、ロンドンタイムスの支那通信員クックが切言した如く、種々の原因があつて
文字遣い
旧字旧仮名
初出
底本
- 桑原隲藏全集 第一卷 東洋史説苑
- 岩波書店
- 1968(昭和43)年2月13日