ぞくごくちゅうき
続獄中記

冒頭文

畜生恋 僕はいつも独房にばかりいて、雑房の方のことはよく知らない。雑房というのは、詳しく言えば雑居房だ。六人も八人も十人も、あるいはもっと多くの囚人が六畳敷か八畳敷かの一室にとじ籠められている。定員四名、現在十二名、というような札が、監房の入口にかけられてあるのも珍らしくはない。 多くは同じ性質の犯罪、たとえば泥棒は泥棒と、詐偽は詐偽と一緒に置かれて、数カ月乃至数カ年の間、仲よ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 大杉栄全集 第13巻
  • 現代思潮社
  • 1965(昭和40)年1月31日