あきこしへんぜんしゅうしゅうい |
| 晶子詩篇全集拾遺 |
冒頭文
明治三十二年 春月 別れてながき君とわれ今宵あひみし嬉しさを汲てもつきぬうま酒に薄くれなゐの染いでし君が片頬にびんの毛の春風ゆるくそよぐかな。」たのしからずやこの夕はるはゆふべの薄雲に二人のこひもさとる哉おぼろに匂ふ月のもときみ心なきほゝゑみにわかき命やさゝぐべき。」 わがをひ やよをさなこよなれが目の さやけき色をたとふれば夕のそらの明星か たわゝに肥えし頬の色は濃染の梅に白ゆきの かゝれる色
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 定本 與謝野晶子全集 第九巻 詩集一
- 講談社
- 1980(昭和55)年8月10日