じゅうにしこう 05 うまにかんするみんぞくとでんせつ
十二支考 05 馬に関する民俗と伝説

冒頭文

伝説一 隙(ひま)行く駒(こま)の足早くて午(うま)の歳を迎うる今日明日となった。誠や十二支に配られた動物輩いずれ優劣あるべきでないが、附き添うた伝説の多寡に著しい逕庭(ちがい)あり。たとえば羊は今まで日本に多からぬもの故和製の羊譚はほとんど聞かず。猴(さる)の話は東洋に少なからねど、欧州に産せぬから彼方の古伝が乏しい。これに反し馬はアジアと欧州の原産、その弟ともいうべき驢はアフリカが本元で、そ

文字遣い

新字新仮名

初出

馬に関する民俗と伝説「太陽 二四ノ一 二四ノ二 二四ノ四 二四ノ五 二四ノ七 二四ノ一一 二四ノ一四」博文館、1918(大正7)年1月、2月、4月、5月、6月、9月、12月<br>(付)白馬節会について「人類学雜誌 28巻3号」1912(明治45)年3月

底本

  • 十二支考(上)〔全2冊〕
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1994(平成6)年1月17日