ウィリアム・ウィルスン
ウィリアム・ウィルスン

冒頭文

それをなんと言うのだ? わが道に立つかの妖怪(ようかい)、恐ろしき良心とは? チェインバリン ((1))「ファロニダ」 さしあたり、私は自分をウィリアム・ウィルスンという名にしておくことにしよう。わざわざ本名をしるして、いま自分の前にあるきれいなページをよごすほどのことはない。その私の名前は、すでにあまりにわが家門の侮蔑(ぶべつ)の——恐怖の——嫌悪(けんお)の対象

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 黒猫・黄金虫
  • 新潮文庫、新潮社
  • 1951(昭和26)年8月15日初版、1995(平成7)年10月15日89刷改版