ふくろうのだいりょこう
梟の大旅行

冒頭文

むかしあるところに、梟が住んでいました。ふかいふかい森のなかで、晝も、ほの暗いところなのです。あんまり暗い森のなかなので陽氣なお天氣の好きな、小鳥や、りすも、みんな、森のそとがわに出て住んでいました。 梟はたった一人ぼっちで淋しいので、晝間も歌をうたって暮していました。 ぼろ着て奉公! ぼろ着て奉公! 梟が、ぱたぱたと羽ばたきをして、こんなうたを歌うので、森のな

文字遣い

旧字新仮名

初出

底本

  • 童話集 狐物語
  • 國立書院
  • 1947(昭和22)年10月25日