たによりみねへみねよりたにへ
谷より峰へ峰より谷へ

冒頭文

穂高岳より槍ヶ岳まで岩壁伝いの日誌(明治四十四年七月) 二十日 松本市より島々(しましま)まで馬車、島々谷を溯り、徳本(とくごう)峠を踰(こ)え、上高地温泉に一泊。 二十一日 穂高岳を北口より登り、穂高岳と岳川岳(西穂高岳)の切れ目より、南行して御幣岳(南穂高岳または明神岳)の一角に達し、引き返して奥穂高岳に登り、横尾の涸沢(からさわ)に下り、石小舎に一泊。 二十二日 石小舎を出発し

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 山岳紀行文集 日本アルプス
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1992(平成4)年7月16日