じんぞうにんげん
人造人間

冒頭文

1 村木博士は、いろいろな動物試験で、人工生殖の実験が成功したことを報告してから、たった今小使がもって来た二匹のモルモットを入れた檻を卓の上へとり出した。 「この白い方は、私が村木液の中で培養したモルモットです。黒の勝った方は、普通の親から生れたモルモットです。どちらも生後三週間のものですが、その発育状態は少しの相違も見られません。どうぞ、これをまわしてよく御覧下さい」 こう言っ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 世界SF全集 34 日本のSF(短篇集)古典篇
  • 早川書房
  • 1971(昭和46)年4月30日