つがる |
| 津軽 |
冒頭文
津軽の雪 こな雪 つぶ雪 わた雪 みづ雪 かた雪 ざらめ雪 こほり雪 (東奥年鑑より) 序編 或るとしの春、私は、生れてはじめて本州北端、津軽半島を凡そ三週間ほどかかつて一周したのであるが、それは、私の三十幾年の生涯に於いて、かなり重要な事件の一つであつた。私は津軽に生れ、さうして二十年間、津軽に於いて育ちながら、金木、五所川原、青森、弘前、浅虫、大鰐、それだけの町
文字遣い
新字旧仮名
初出
「新風土記叢書7 津輕」小山書店、1944(昭和19)年11月15日
底本
- 太宰治全集第六巻
- 筑摩書房
- 1990(平成2)年4月27日