さんぶんし・してきさんぶん
散文詩・詩的散文

冒頭文

SENTIMENTALISM センチメンタリズムの極致は、ゴーガンだ、ゴツホだ、ビアゼレだ、グリークだ、狂氣だ、ラヂウムだ、螢だ、太陽だ、奇蹟だ、耶蘇だ、死だ。 死んで見給へ、屍蝋の光る指先から、お前の至純な靈が發散する。その時、お前は、ほんたうに OMEGA の、青白い感傷の瞳を、見ることが出來る。それがおまへの、ほんたうの、人格であつた。 なにものもない。宇宙の『

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三巻
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日