ちゅうごくかいきしょうせつしゅう 16 しふご(しん)
中国怪奇小説集 16 子不語(清)

冒頭文

第十四の男は語る。 「わたくしは随園戯編と題する『子不語』についてお話し申します。 この作者は清(しん)の袁枚(えんばい)で、字(あざな)を子才(しさい)といい、号を簡斎(かんさい)といいまして、銭塘(せんとう)の人、乾隆(けんりゅう)年間の進士(しんし)で、各地方の知県をつとめて評判のよかった人でありますが、年四十にして官途を辞し、江寧(こうねい)の小倉山下に山荘を作って小倉山房(し

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 中国怪奇小説集
  • 光文社文庫、光文社
  • 1994(平成6)年4月20日