まいひめ |
舞姫 |
冒頭文
西の京三本樹のお愛様に このひと巻をまゐらせ候 あき うたたねの夢路に人の逢ひにこし蓮歩(れんぽ)のあとを思ふ雨かな 美くしき女(をなご)ぬすまむ変化(へんげ)もの来(こ)よとばかりにさうぞきにけり 家七室(ななま)霧にみなかす初秋(はつあき)を山の素湯(さゆ)めで来(こ)しやまろうど 恋(こ)はるとやすまじきものの物懲(ものごり)にみだれはててし髪にやはあらぬ 船酔(ふ
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 現代日本文學大系 25 與謝野寛・與謝野晶子・上田敏・木下杢太郎・吉井勇・小山内薫・長田秀雄・平出修集
- 筑摩書房
- 1971(昭和46)年4月5日