博物局十六等官 キュステ誌 私の町の博物館の、大きなガラスの戸棚(とだな)には、剥製(はくせい)ですが、四疋(ひき)の蜂雀(はちすずめ)がいます。 生きてたときはミィミィとなき蝶(ちょう)のように花の蜜(みつ)をたべるあの小さなかあいらしい蜂雀です。わたくしはその四疋の中でいちばん上の枝(えだ)にとまって、羽を両方ひろげかけ、まっ青なそらにいまにもとび立ちそうなのを、