じゅうにしこう 03 たわらとうだりゅうぐういりのはなし |
| 十二支考 03 田原藤太竜宮入りの話 |
冒頭文
話の本文 この話は予の知るところでは、『太平記』十五巻に出たのが最も古い完全な物らしい、馬琴(ばきん)の『昔語質屋庫(むかしがたりしちやのくら)』二に、ある書にいわくと冒頭して引いた文も多分それから抄出したと見える。その『太平記』の文は次のごとし。いわく、 (延元元年正月、官軍三井寺(みいでら)攻めに) 前々(せんぜん)炎上の時は、寺門の衆徒、これを一大事にして隠しける九乳(きゆうにゆう)の鳧
文字遣い
新字新仮名
初出
「太陽 二二ノ一、二二ノ二、二二ノ三」博文館、1916(大正5)年1月、2月、3月
底本
- 十二支考(上)〔全2冊〕
- 岩波文庫、岩波書店
- 1994(平成6)年1月17日