ぐうじんしんこうのみんぞくかならびにでんせつかせるみち
偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道

冒頭文

一 祝言の演劇化 万葉巻十六の「乞食者詠(ホカヒビトノウタ)」とある二首の長歌は、ほかひゞとの祝言(シウゲン)が、早く演劇化した証拠の、貴重な例と見られる。二首ながら、二つの生き物の、からだの癖(クセ)を述べたり、愁訴する様を歌うたりして居るが、其内容から見ても、又表題の四字から察しても、此歌には当然、身ぶりが伴うて居たと考へてよい。「詠」はうたと訓(ヨ)み慣(ナ)れて来たが、正確な用字例は

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 折口信夫全集 3
  • 中央公論社
  • 1995年4月10日