一 大(たい)そうけちんぼな和尚(おしょう)さんがありました。何(なに)かよそからもらっても、いつでも自分(じぶん)一人(ひとり)でばかり食(た)べて、小僧(こぞう)には一つもくれませんでした。小僧(こぞう)はそれをくやしがって、いつかすきを見(み)つけて、和尚(おしょう)さんから、おいしいものを召(め)し上(あ)げてやろうと考(かんが)えていました。 ある日和尚(おしょう)さんは