ねこのそうし
猫の草紙

冒頭文

一 むかし、むかし、京都(きょうと)の町(まち)でねずみがたいそうあばれて、困(こま)ったことがありました。台所(だいどころ)や戸棚(とだな)の食(た)べ物(もの)を盗(ぬす)み出(だ)すどころか、戸障子(としょうじ)をかじったり、たんすに穴(あな)をあけて、着物(きもの)をかみさいたり、夜(よる)も昼(ひる)も天井(てんじょう)うらやお座敷(ざしき)の隅(すみ)をかけずりまわったりして、そ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の神話と十大昔話
  • 講談社学術文庫、講談社
  • 1983(昭和58)年5月10日