くらげのおつかい
くらげのお使い

冒頭文

一 むかし、むかし、海(うみ)の底(そこ)に竜王(りゅうおう)とお后(きさき)がりっぱな御殿(ごてん)をこしらえて住(す)んでいました。海(うみ)の中のおさかなというおさかなは、みんな竜王(りゅうおう)の威勢(いせい)におそれてその家来(けらい)になりました。 ある時(とき)竜王(りゅうおう)のお后(きさき)が、ふとしたことからたいそう重(おも)い病気(びょうき)になりました。いろ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の神話と十大昔話
  • 講談社学術文庫、講談社
  • 1983(昭和58)年5月10日