かちかちやま
かちかち山

冒頭文

一 むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。おじいさんがいつも畑(はたけ)に出て働(はたら)いていますと、裏(うら)の山から一ぴきの古(ふる)だぬきが出てきて、おじいさんがせっかく丹精(たんせい)をしてこしらえた畑(はたけ)のものを荒(あ)らした上に、どんどん石(いし)ころや土(つち)くれをおじいさんのうしろから投(な)げつけました。おじいさんがおこって追(お)っか

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の神話と十大昔話
  • 講談社学術文庫、講談社
  • 1983(昭和58)年5月10日