とうそんししょう しまざきとうそんじせん
藤村詩抄 島崎藤村自選

冒頭文

自序 若菜集、一葉舟、夏草、落梅集の四卷 をまとめて合本の詩集をつくりし時に 遂に、新しき詩歌の時は來りぬ。 そはうつくしき曙のごとくなりき。あるものは古の預言者の如く叫び、あるものは西の詩人のごとくに呼ばゝり、いづれも明光と新聲と空想とに醉へるがごとくなりき。 うらわかき想像は長き眠りより覺めて、民俗の言葉を飾れり。 傳説はふたゝびよみがへりぬ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 藤村詩抄
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1927(昭和2)年7月10日、1957(昭和32)年7月5日第35刷改版