らしょうもん
羅生門

冒頭文

一 頼光(らいこう)が大江山(おおえやま)の鬼(おに)を退治(たいじ)してから、これはその後(のち)のお話(はなし)です。 こんどは京都(きょうと)の羅生門(らしょうもん)に毎晩(まいばん)鬼(おに)が出るといううわさが立(た)ちました。なんでも通(とお)りかかるものをつかまえては食(た)べるという評判(ひょうばん)でした。 春(はる)の雨(あめ)のしとしと降(ふ)る晩(

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の英雄伝説
  • 講談社学術文庫、講談社
  • 1983(昭和58)年6月10日