じゅうごやおつきさん
十五夜お月さん

冒頭文

蜀黍畑 お背戸の 親なし はね釣瓶 海山(うみやま) 千里に 風が吹く 蜀黍(もろこし)畑も 日が暮れた 鶏 さがしに 往かないか。 螢の提灯 螢の提灯光つてる ぴかん ぴかん光つてる 早くみんなで追つかけよう 螢の提灯考へた ぴかん ぴかん考へた 早く提灯とつちまい 螢の提灯消(け)えちやつた つーん つーん消えちやつた 早く蝋燭見せてやれ。

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 定本 野口雨情 第三巻
  • 未来社
  • 1986(昭和61)年3月25日