でし
弟子

冒頭文

一 魯(ろ)の卞(べん)の游侠(ゆうきょう)の徒、仲由(ちゅうゆう)、字(あざな)は子路という者が、近頃(ちかごろ)賢者(けんじゃ)の噂(うわさ)も高い学匠(がくしょう)・陬人(すうひと)孔丘(こうきゅう)を辱(はずか)しめてくれようものと思い立った。似而非(えせ)賢者何程(なにほど)のことやあらんと、蓬頭突鬢(ほうとうとつびん)・垂冠(すいかん)・短後(たんこう)の衣という服装(いでたち)

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • ちくま日本文学全集 中島敦
  • 筑摩書房
  • 1992(平成4)年7月20日