かきのたね
柿の種

冒頭文

自序 大正九年ごろから、友人松根東洋城(まつねとうようじょう)の主宰する俳句雑誌「渋柿」の巻頭第一ページに、「無題」という題で、時々に短い即興的漫筆を載せて来た。中ごろから小宮豊隆(こみやとよたか)が仲間入りをして、大正十四、五年ごろは豊隆がもっぱらこの欄を受け持った。昭和二年からは、豊隆と自分とがひと月代わりに書くことになった。昭和六年からは「曙町(あけぼのちょう)より」という見出しで

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 柿の種
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1996(平成8)年4月16日