揚子江と灌水(かんすい)の間の土地では、蛙の神を祭ってひどく崇(あが)めるので、祠(ほこら)の中にはたくさんの蛙がいて、大きいのは籠ほどあるものさえある。もし人が神の怒りにふれるようなことがあると、その家はきっと不思議なことがあって蛙がたくさんきて几(つくえ)や榻(ねだい)であそんだり、ひどいのになると滑(なめら)かな壁を這いあがったが堕(お)ちなかった。そのさまは一様でなかったが、その家に悪いし