わかなしゅう
若菜集

冒頭文

こゝろなきうたのしらべはひとふさのぶだうのごとしなさけあるてにもつまれてあたゝかきさけとなるらむぶだうだなふかくかゝれるむらさきのそれにあらねどこゝろあるひとのなさけにかげにおくふさのみつよつそはうたのわかきゆゑなりあぢはひもいろもあさくておほかたはかみてすつべきうたゝねのゆめのそらごと一 秋の思 秋秋は来(き)ぬ 秋は来ぬ一葉(ひとは)は花は露ありて風の来て弾(ひ)く琴の音に青き葡萄(ぶどう)は

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 藤村詩集
  • 新潮文庫、新潮社
  • 1968(昭和43)年2月10日