めいじんちょうじ
名人長二

冒頭文

序 三遊亭圓朝子、曾て名人競と題し画工某及女優某の伝を作り、自ら之を演じて大に世の喝采を博したり。而して爾来病を得て閑地に静養し、亦自ら話術を演ずること能わず。然れども子が斯道に心を潜むるの深き、静養の間更に名人競の内として木匠長二の伝を作り、自ら筆を採りて平易なる言文一致体に著述し、以て門弟子修業の資と為さんとす。今や校合成り、梓に上せんとするに当り、予に其序を需む。予常に以為く、話術は事

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 圓朝全集 巻の九
  • 近代文芸資料複刻叢書、世界文庫
  • 1964(昭和39)年2月10日