えのかなしみ
画の悲み

冒頭文

畫(ゑ)を好(す)かぬ小供(こども)は先(ま)づ少(すく)ないとして其中(そのうち)にも自分(じぶん)は小供(こども)の時(とき)、何(なに)よりも畫(ゑ)が好(す)きであつた。(と岡本某(をかもとぼう)が語(かた)りだした)。 好(す)きこそ物(もの)の上手(じやうず)とやらで、自分(じぶん)も他(た)の學課(がくゝわ)の中(うち)畫(ゑ)では同級生(どうきふせい)の中(うち)自分(じ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「青年界」第一卷第二號、1902(明治35)年8月1日発行

底本

  • 定本 国木田独歩全集 第二巻
  • 学習研究社
  • 1964(昭和39)年7月1日、1978(昭和53)年3月1日増訂版