きんじせいろんこう
近時政論考

冒頭文

序 モンテスキューいわく、「予の校を去るや数巻の法書を手にせり、しかしてただその精神を尋繹(じんえき)せり」と。ボルドー議会の会長たるとき、いわく、「予は議場において身に適するの地位なきを知る、議題は予これを詳悉するを難(かた)んぜず、しかも議事規則に至りては毫(ごう)も会得するところあらず、予は会長としてこれに注意せざるにあらざれども、いわゆる伎倆なるもののきわめて陋愚なるを悟り、しかして

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の名著 37 陸羯南 三宅雪嶺
  • 中公バックス、中央公論社
  • 1984(昭和59)年8月20日