すかんぽ |
| すかんぽ |
冒頭文
字引で見ると、すかんぽの和名は須之(すし)であると云ふ。東京ではすかんぽといふ。われわれの郷里ではととぐさと呼んだ。漢名は酸模または薞蕪(そんぶ)である。日本植物圖鑑ではすいばと云ふのが普通の名稱として認められてゐる。今はさう云ふ事が億劫(おくくふ)であるから、此植物に關する本草學(ほんざうがく)的の詮索は御免を蒙(かうむ)る。 震災前、即ち改築前の大學の庭には此草が毎年繁茂して、五月なかばに
文字遣い
旧字旧仮名
初出
底本
- 現代日本文學全集 17 小山内薫 木下杢太郎 吉井勇集
- 筑摩書房
- 1968(昭和43)年4月5日