次ぎに載(の)せるのは、自分の馬券哲学である。数年前に書いたものだが、あまり読まれていないと思うので再録することにした。 一、馬券は尚禅機(ぜんき)の如し、容易に悟りがたし、ただ大損をせざるを以て、念とすべし。 一、なるべく大なる配当を獲(え)んとする穴買主義と、配当はともかく勝馬を当んとする本命主義と。 一、堅き本命を取り、不確かなる本命を避け、たしかなる穴を取る、これ名人の域