かいとうぼうけんきたん かいていぐんかん 05 かいとうぼうけんきたん かいていぐんかん
海島冒険奇譚 海底軍艦 05 海島冒険奇譚 海底軍艦

冒頭文

はしがき 一。太平洋の波に浮べる、この船にも似たる我日本の國人は、今や徒らに、富士山の明麗なる風光にのみ恍惚たるべき時にはあらざるべし。 光譽ある桂の冠と、富と權力との優勝旗は、すでに陸を離れて、世界の海上に移されたり。 この冠を戴き、この優勝旗を握らむものは誰ぞ。 他なし、海の勇者なり。海の勇者は即ち世界の勇者たるべし。 一。天長節の佳日に際し  子爵  伊東海軍大將      肝

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 海島冐險奇譚 海底軍艦
  • 名著復刻日本児童文学館、ほるぷ出版
  • 1975(昭和50)年10月