ちゅうごくかいきしょうせつしゅう 17 えつびそうどうひっき(しん)
中国怪奇小説集 17 閲微草堂筆記(清)

冒頭文

第十五の男は語る。 「わたくしは最後に『閲微草堂筆記』を受持つことになりましたが、これは前の『子不語』にまさる大物で、作者は観奕道人(かんえきどうじん)と署名してありますが、実は清(しん)の紀昀(きいん)であります。紀昀は号を暁嵐(ぎょうらん)といい、乾隆(けんりゅう)時代の進士(しんし)で、協弁大学士に進み、官選の四庫全書を作る時には編集総裁に挙げられ、学者として、詩人として知られて居りま

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 中国怪奇小説集
  • 光文社文庫、光文社
  • 1994(平成6)年4月20日